トロントの街を歩いていて、気になった建物などをつらつらと。
CNタワー CN Tower

トロントのシンボルCNタワー。街のどこにいても(それほど歩き回れていないけど)CNタワーが見える!初めて来た場所なのにCNタワーが見えると安心感を覚えました。目印というか、起点みたいな存在なのかな。
1976年カナディアン・ナショナル鉄道が建設した電波塔。会社の名前(Canadian National)が『CN』の由来。1976年の開業から2007年までの32年間、自立式建築物として世界一の記録を保持してきました。現在は世界第三位の電波塔です。その高さは553.33m。
建築家ジョン・アンドリュース(オーストラリアの建築家)とWZMHアーキテクツ(トロントに拠点を置く建築事務所)が共同で設計したCNタワーには当時の最先端技術が詰まっています。
三脚構造:中心のコアを3本の巨大な脚が支えるような形をしていて、これにより強風や地震に対する極めて高い安定性を実現している。
しなやかな構造:非常に頑丈でありつつ、塔の頂上付近は風の影響で1mほど揺れる設計になっている。これにより、折れないしなやかさを持っている。
雷のターゲット:年間に平均75~80回の落雷を受けるが、巨大な銅の導線によって地中へ安全に逃す仕組みになっている。
本当に高くて写真を撮るのに一苦労。全体が入らない!今回は中に入ることなく、外から見ただけだったんですが、展望台「The Top」は全面ガラス張りで360度広がる景色を楽しめたり、約1時間で360度回転する「360Restaurant」があったり、1m幅の展望台の淵を命綱をつけて歩くという「エッジウォーク」というアクティビティまであるそうです!想像しただけでヒヤッとするーーー!ヒヤッとするけど、高いところ好きなので登ってみたかったなー。
ロジャーズ・センター Rogers Centre

1989年6月オープンの世界初可動式屋根付き多目的スタジアム。当時の名称はスカイドーム(Sky Dome)。2005年ロジャーズ・コミュニケーションズが命名権を取得し現在の名称になりました。福岡ドームなどのスタジアム建設に影響を与えています。設計はカナダ人建築家のロデリック・ロビーと構造エンジニアのマイケル・アレンによるもの。
写真にもちらほらと写っていますが、テンガロンハットをかぶった方やウエスタンブーツを履いていたり、ウエスタンファッションの方をものすごく見かけるなと思っていたらこの日はカントリー歌手のモーガン・ウォレンのコンサートがロジャーズ・スタジアムで開催されていたのです。カントリーのコンサートはファンにとって「カウボーイ・カウガールになりきる日」という文化があるそう。また、テネシー州出身のモーガンは自身のルーツである「南部スタイル」を非常に大切にしているので、ファンたちは同じような格好をすることで連帯感を楽しんでいるそうです。コンサートに向かう人たちはみんな楽しそうで、「なんだろう?何があるんだろう?」と調べずにはいられなかったです!
また、ロジャーズ・スタジアムはMLBトロント・ブルージェイズの本拠地。旅の日程が合えば野球観戦をしてみたかったのですが、残念ながらビジターゲームでした。この旅行のあと、ブルージェイズがア・リーグ優勝を果たしワールドシリーズに進出。日本人選手が3人もいるドジャースと闘ったわけですが、どちらを応援して良いのかわからなくなりましたね〜。外からロジャーズ・センターを眺めただけなのに。カナダ旅行が楽しすぎて妙に肩入れしてしまいました。残念ながら優勝できなかったけど、どちらが優勝してもおかしくないくらいとても良い試合でしたよねー!
トロント旧市庁舎 Toronto Old City Hall

これまたとてつもなく大きくて、この距離では全体が全くカメラに収まらない!近代建築に全く埋もれないこの堂々たる存在感の建築物は『トロント旧市庁舎』。1889年から10年の歳月をかけて建設され1899年から1966年まではトロント市議会として、その後2023年まで州裁判所として使用されました。1984年には国定史跡に指定され、将来的には「トロント博物館」としての活用や市民がより自由に立ち寄れる空間にする再開発計画が議論されているそうです。ぜひそうなってほしい!
リチャードソニアン・ロマネスク様式で設計されたこの建物の建築家はエドワード・ジェームズ・レノックス。カナダ各地(主にオンタリオ州内とカナダ東部のニューブランズウィック州)から集められた色の異なる石材を組み合わせることで重厚で装飾的なデザインを実現しています。まるで大きな岩から掘り出されたような印象を受けるのは、自然の色で表現されているカラーがまるで地層のように見えるからかもしれません。ごつごつとした石の質感が石本来が持つ揺るぎない力強さを与えてくるような気がしました。
建物のセンターから少し左に寄ってそびえ立つ時計塔は街のどこからでも見えるランドマークとして設計されました。高さは103.64m。1917年頃までカナダで最も高い建造物でした。建物の中心ではなくあえて中心からずらして配置したのは、設計者のエドワード・ジェームズ・レックスが近くのベイ・ストリートの突き当たりに塔が位置するように計算し、街路からの視覚的なインパクトを狙ったものだと言われています。
建物の入り口付近のアーチにはガーゴイルやグロテスクなどの奇妙な顔の彫刻が彫られているのですが、これは建設をめぐって当時の市議会議員と対立していたレノックスが皮肉をこめて彼らの顔を彫らせたという説があるそうです。エピソードを聞いていると曲者な感じがする建築家レノックス。気になります。
内部も大階段やステンドグラス、モザイクタイルなど見どころがいっぱいらしい!これらの共有スペースにはセキュリティチェックを受ければ入ることもできるとのこと。毎年5月の最終週末にDoors Open Torontoというイベントが開催され、普段は入れない歴史的建造物が特別に公開されるのですが、旧市庁舎も対象になることが多く、その際には普段は見られない内部エリアを見学できるそうです!

戦没者慰霊碑。第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争で亡くなった市民を追悼する慰霊碑です。荘厳な歴史的建造物の前に立つこの慰霊碑を前にすると、歴史の中で消えていった沢山のかけがえのない命があったことを考えさせられます。幸いにも平和の中で暮らしていて、カナダまで旅行ができている自分には祈ることしかできないけれども、この平和が世界中に広がってほしいと切に願います。
リチャードソニアン・ロマネスク様式
19世紀後半にアメリカで流行した建築スタイル。ボストンを中心に活躍した建築家ヘンリー・ボブソン・リチャードソンが11世紀〜12世紀のヨーロッパの「ロマネスク様式」を独自にアレンジして生み出したためこの名がついた。特徴は「重厚感」と「力強さ」。
・表面がゴツゴツとした粗削りの石を多用し力強い石造りを表現
・窓や入り口にどっしりとした太い半円形のアーチを使う
・建物全体を支える柱が太く短めに設計されることが多い
・円錐形の屋根を持つ丸い塔が組み込まれお城のような外観になる
・壁が非常に厚いため窓やドアが壁の奥深くに配置されたように見える
この様式が持つ「揺るぎない安定感」や「威厳」が公共建築のイメージに合致し、人気となった。
ボストンにあるトリニティ教会はリチャードソニアン・ロマネスクの最高傑作。日本でも明治・大正時代の煉瓦造りの建物などにその影響が見られることがある。
フェアモントロイヤルヨーク Fairmont Royal York

側面の写真ですが。。帰国してから建物を調べていたら、フェアモントロイヤルヨークだったことが判明。1929年にカナダ太平洋鉄道のステーションホテルとして開業。トロントのランドマークとしても親しまれ、国内外の要人も宿泊する歴史と気品を兼ね備えたラグジュアリーホテル。もっとしっかり見ておけば良かったなー。
ナショナルクラブ The National Club

高層ビルに囲まれた中でも目を引いた美しいデザインの建物。歴史的建造物が近代建築の中に埋もれるように建っている風景が我が街札幌を思い出して親近感を覚える。1874年設立のビジネス専門家向けのプライベート会員クラブで、会員とゲスト用のプライベートダイニングと会議施設、宿泊施設があるみたい。ご縁がなさそうすぎるーーー。Googleマップのクチコミで素敵な中の様子を見て楽しみました。
てつおじさんのチーズケーキ Uncle Tetsu’s Japanese Cheesecake

「あれ?てつおじさん??」とこんなところで出会えると思わなかった懐かしのイラストに釘付け!私が中学生くらいの頃に一大ブームを巻き起こしたスフレチーズケーキのお店。私もすっごく大好きで『大人になったら1ホール一人で食べる!』っていうのを夢に掲げていたのですが。いつの間にやらお店がなくなってたんだよなぁ。そんなてつおじさんがカナダに!調べてみると2015年に北米第一号店としてトロントにオープン。オープン当時は数時間待ちの行列ができるほどの人気で、トロントの方々に「ジャパニーズチーズケーキ」を定着させた立役者なんだそうです。「雲のような食感(Cloud-like texture)」と称されてヘルシーなスイーツとして受け入れられているみたい。今のてつおじさんは日本国内より海外展開が圧倒的に多く、カナダ・アメリカ・オーストラリア・香港・インドネシア・タイなど海外に80店舗以上展開する人気店になっていました!てつおじさん、凄い‼︎日本で店舗で買えるのは福岡県のみ。ってことを知っていたら、カナダでてつおじさん食べたのになぁー。帰国してから知る新事実。ちょっと先になるけど、福岡に行く予定があるので、その時てつおじさんのお店行ってみようかな、と気になるリスト急上昇のてつおじさんです。
その他、気になった建物などなど





レトロな建造物とガラス張りの近代建築が共存しているトロントの街並み。自分的には、こういうのってあまり好みじゃないはずなんだけど、トロントの街はレトロ建築物たちがしっかりどっしりと威厳を保って存在していて、どんなに高い建物に囲まれても負けていない感じがして面白い街並みだなと楽しめました。これでもかっていうくらいのガラス張りが、空や雲や街並みを映し、光を反射しているせいか、逆に威圧感がなくて、風景に溶け込んでいるのがいいのかもなと思いました。古いものも新しいものも良いものは受け入れていくっていう柔軟性を感じたのかもしれません。

あと、カナダ滞在中に2回も見たテスラのCybertruck‼︎本当に街中を走ってる〜と興奮してしまった!めちゃかっこいい!!!一回目はリッチモンドで見かけたんだけど、その時は驚きすぎて目で追うだけで終わってしまって。二度目の今回は写真撮っちゃいました。かっこいいーー!
トロント街歩きまとめ
旅の大きな目的地へ行くためだったり帰ってきた後のちょっとした時間だったりを繋いだトロント街歩き。気になったものをパシャパシャと撮っておいて、帰ってきてから調べたものも多かったんだけど、知れば知るほど、もっとじっくり見たかったなーと後悔とは言わないけど、何ていうんだろう、興味がどんどん湧いてくる感じ。旅なんて、ほんの数日・数時間そこにいるだけなのに帰ってきた後にはとてつもない親近感が生まれるのが不思議。第二の故郷ぐらいの親しみが湧いてきます。それもこれも、滞在期間の印象が良いものばかりだからなんだろうなーと思う。バンクーバーと比べるとぐんと都会レベルが上がって、体格の良い人たちがめっちゃ増えて、海外感増し増しになったので貴重品を守らなきゃアンテナがグググっと上がったりもしたんだけど(幸いなことに危険な場面に遭遇することはなかったです)、それでも人の優しさや外国人に対するウエルカムな感じ、居心地の良さはバンクーバー&リッチモンドで感じたものと同じで。カナダの人って優しいなという印象は変わらずでした。

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