最近見た映画/Codaあいのうた

前知識がないまま、このビジュアルが気になって観てみた映画。

コーダというのが「きこえない、きこえにくい親を持つ子供」ということも知らなかったので、タイトルからも何も想像できてなかったので、そういう話?そういう話??とグイグイ引き込まれていきました。

 

4人家族のうち耳が聴こえるのは女の子だけ。

周囲から色眼鏡で見られながらも明るく生き生きとしたご両親とぶっきらぼうだけど心根は優しいお兄ちゃんに囲まれて、自分の置かれている環境を受け入れている女の子。

この状況が、なんだかいいんだけどでも歯痒さを感じるんです。

決して家族の犠牲になっているという感じはないし、愛のある素敵な家族だと思う。でもこの子の未来は家族とずっと共にあるべきなのかなぁと思いながら見ていたら、ストーリーももちろんその方向へ。

 

歌の才能を見出されて、将来について考えていくんだけど聴覚障害のある家族はもちろん彼女の声は聞こえないわけで。

娘の才能をいまいち信じられない両親、手話の通訳ができる娘が家族にとっては必要な存在だったりするんだけど、成長していく子供の未来を信じて手放せるかどうかって何も特殊な環境下だけの話ではないよな、とも思いました。

 

ラストにかけてはお兄ちゃんが大活躍!同じ子供としての立場で才能ある妹の背中をボンっと押してくれて。こっちは俺に任せろって感じでカッコよかった!

 

映画の中で手話で話しているシーンが完全な無音になることが何度かあって、そのたび聞こえないということのもどかしさがあって。これで耳が聞こえないという事を理解したなんて全く思わないけど、この演出がすごく良かったです。手話があるドラマとかって聞こえる側の人が喋りながら演じられているのをよくみるけど、こっちの無音の方がリアリティと迫力があったなー。

 

そう、今まで見てきた手話の中でも凄く力強くて生々しい感じがするなーと思ったのですが、調べてみたら実際に聴覚障害のある俳優さんが演じていたと!そうなんだぁ、なんだか納得!となりました。

 

ラストまでひたすらエネルギッシュで愛が溢れていて、そして素晴らしい歌声を聞ける素敵な映画でした。

 

フランス映画のリメイクだそうで、フランス版も観てみたいなーと思いました。

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