この映画がアカデミー賞を受賞したときに、私の大好きな俳優ポール・ベタニーがオファーを受けていたけど断っていたって話を聞いて、主演がポールさんだったかもしれない…という残念さが勝ってしまって、なかなか見れなかったんです。
くだらない理由ですが、映画を選ぶときの気分としてはなかなか効いてくる理由で。
公開から10年以上も経ち、そんなくだらない理由は薄れてきましてようやく見ることができました。
先日エリザベス女王が亡くなった時に、彼女がどのような経緯で女王になったのかを知ったのですが、この映画を見進めるうちに「あれ?この人エリザベス女王のお父さん??」と、ニュースで知った話と映画のストーリーがリンクしていきました。
てか、この映画を見る大前提として大体の方は知っているものなのかな?無知故の感動でした。
国王とスピーチセラピストの友情が育まれていくところがユーモアもあって感動と面白さがあり、国王を支える妻もチャーミングで包容力があって素晴らしかったなぁ。側に絶対的に信頼できる人たちがいて、その支えがあって自分の意志とは反対に国王になってしまったジョージ6世が英国民の精神を支える国王として成長していった姿が凄く伝わってきました。
正直なところ、イギリス王室に対する英国民の反応というか熱量っていまいち理解できていなかったんだけど、これを見て少し分かった気がします。
そして、この国王が急逝してしまい若くして女王の座についたエリザベス女王があんなに国民に愛されていたのかが、凄く腑に落ちた。
公開されてからだいぶ時間が経ってからの視聴となってしまったけど、今回はこのタイミングで見られて良かったかなと思いました。公開当初に見ていたら、ここまでのナルホド感はなかったかも。あまり知識がなくて見るっていうのもいいものだなぁ、と無知な自分を肯定。


コメント