最近見た映画／ドント・ルック・アップ

映画好きな友達が、最近見て面白かった映画と教えてくれたもの。内容を全く聞かないまま見たので、こんな映画だったのか！と衝撃！！！めちゃくちゃ豪華な俳優陣が物凄く真面目に馬鹿馬鹿しいことをやっているんだけど、本当に馬鹿馬鹿しい？現実ってこんなもんかもしれない。人間ってこれくらい愚かかもしれない、とどんどん思えてくるのです。

案外このくらい簡単に人類の滅亡って迎えちゃうのかな、って。

コメディ要素もりもりなので、笑ってしまうんだけどすごく恐怖も覚える。

情報過多な現代で、どの情報を真実として選択するのかっていうのはこのコロナ禍で本当に難しいなと感じてきたことなんだけど、それがこの映画の中では彗星が地球に衝突するかもしれないって情報になっている感じがしました。こんな局面になっても人類って一致団結できないんだなーって。映画の中だけの話になって欲しいけど、案外リアルかもしれないって思っちゃいました。

迫り来る危機に見て見ぬふりでいいの？って豪快に問いかけられた気がしました。

これを見ていて思い出したのがキューブリックの「博士の異常な愛情」。あれを見た時も、人間の愚かさに呆れ、でもどこか納得してしまい、冷や冷やとしたものを感じながら笑ってしまうっていう複雑な感情に見舞われたのですが、それととても似ていたなぁ。「博士の異常な愛情」を私が見たのは東西冷戦が終わってからなので、こんな現実にならなくて良かったと思えたのですが「ドント・ルック・アップ」はまさに今！当事者として考えさせられるものがいっぱいです。