最近見た映画/ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

タイトルが気になって。

前知識が何もないまま見たんですが、

トムハンクスが出てくるし、サンドラブロックと夫婦だわで

びっくりしました。

主役はこの少年。

9.11で最愛の父を亡くし、父が遺したメッセージの謎を解くために母に内緒で探索を始めるという物語なんだけど。

もう、泣きすぎて見終わった後は頭が痛くなりました。

 

本筋とは関係ないのかもしれないけれど、9.11って私の中でも強い衝撃として残っていて。ニュースの画面を見ている自分を俯瞰で思い出すことができるぐらい記憶にこびりついています。アメリカから遠く離れた日本に住んでいた私でさえ強い悲しみと怒りと恐怖を覚えたのに、近くでしかも身内を亡くしたとなるとその心情は想像を絶するものだと思うんです。この映画を見ていたら、その事がすごく身近に感じました。それすらも想像の域を超えないんだけど、この経験をできるのが映画の素晴らしいところ、素晴らしい映画が味わわせてくれるものだと思っています。

 

以前、犯罪の被害者の遺族の方達のことを「何も悪いことをしていないのに、彼らは自分を責めてしまう」と何かで言っているのを耳にしたんですが、この映画もそうで。

あの時こうしていればの後悔が、ずーーーっと胸の奥に鉛のように残ってしまうんですね。その後悔を自分の中で消化して乗り越えていけるように、必死に頑張る少年と実はずっと見守っていた母とおばあちゃんもかな。そして協力することになった謎の老人。悲しみの淵でもがいている少年を見守る大人たちも素晴らしかったです。大人たちだって、ものすごい悲しみの中にいるのに。でも子供はやっぱり未来への希望で、その子がとてつもなく大きな喪失から立ちあがろうとしている時、大人は全力でサポートしたくなるよなと思えるのは、私も40代だなぁと実感しました。

 

この映画が公開されたのが2011年なので、その頃に見ていたらこの感情はちょっと薄かったかも。

 

映画を見終わった後に、タイトルがしっくりきました。

原作が小説なので、読んでみたいなー。

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