ミステリーなんですが、
悲しくて辛いお話でもあるんですが、
かなり楽しく読めた一冊。
タイトルから想像つくとおり、
ピアニストが登場します。
ミステリーとしては、ラストがどんでん返しと言えるけど
ちょっと無理矢理な感じがありますが、
想像を絶する困難にピアノで立ち向かう少女の懸命さに
感動しました。
ピアノについては、習っていたにもかかわらず
あまり分からないんだけど、
分からなくても音が聞こえてくるぐらい
ピアノシーンの描写が素晴らしかったです。
ミステリーの要素が弱い分、
青春小説として楽しめたかも。
特に最後の演奏は、ものすごい高揚感と迫力で
本当にその会場で演奏を聴いている錯覚をおぼえました。
すごいなーの一言。
昨年の秋頃に読んでいたんですが、
ちょうど安室ちゃんのライブ前で
アルバム「FEEL」を聞きながらずっと読んでいまして。
クラシックと全く関係ないですが、
物語のテンポにすごくマッチして、
楽しめた要因の一つにこれもあるかな、と。
ライブの時も、さよならドビュッシーの興奮が蘇るという。
音楽と記憶の結び付きの強さを実感しました。
映画化もされてるので、それもいつか観てみたいです。


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