ずっと読んでみたかった
西加奈子さんの小説。
表紙が気になって
一冊目はコレにしました。
「きいろいゾウ」
「ムコさん」「ツマ」と呼び合う
都会からやってきた
ちっぽけな夫婦の
大きな愛の物語
夏からゆっくりと進む
二人の物語。
穏やかで優しく進むのですが、
二人それぞれの視点から
物語が書かれていて、
ちょっとのズレに、
小さな不安を抱きながら
読み進んでいきました。
あらすじを読んでいたから、
後半に悲しい物語があるのは
分かっていたのですが、
どうかその日が来ないようにと
願ってしまいました。
小説なのにね。
前半の穏やかなあたりは、
この小説は急がずゆっくりと
読みたいなぁと、
先が気になるのだけど
本当にゆっくりゆっくりと
読んでいきました。
後半は一気に
読み終えてしまいたい衝動と
この小説を読み終わったら
淋しくなるだろうなぁ
まだ、物語の中にいたいなぁ
という思いの挟間で
葛藤しながらも、
結局は一気に読んでしまいました。
通勤の地下鉄でも
熟読していたから、
思わず泣きそうになって
困ったり。
笑いそうになって困ったり。
気持ちがほぐれて
感情がわき出てくる
そんな物語でした。
いい本に出会えたな。
読み終えて嬉しくなりました。
でも、やっぱり
ちょっと淋しくもあり。
しかし、
私には読まなければいけない
本があるのです！
去年の2月から読んでいる
「坂の上の雲」
ついに最終巻
ついに日本海海戦であります！
なんだか穏やかじゃない…。
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