八日目の蝉

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最近映画で話題の。

ドラマが始まる時に新聞のコラムで読んで気になっていたんです。
古本屋に行った時に衝動買いしてしまいました。

毎日地下鉄に揺られながらコツコツ読んでいたのですが、映画の番宣が始まり、うっかり読んでいない部分を知ったらイヤだ!と慌てて読み切りました。

読後感は、信じられないほど色々な事が起こったのに、温かい空気に包まれるという不思議な感覚。
そもそも、誘拐した希和子もダメだし、浮気をしていた父親もダメだし、希和子を精神的に追い詰めた母親もダメだし、結局何もできない子どもが一番の被害者で許せないことだらけなんだけど、なんだろうなぁ。みんな、バカみたいに必死だというところかな。
そして、子どもにとっては好きとか嫌いとかじゃなくて、親なんだという事実。
皮肉というか、残酷というか。
読んでいるこちらは、やるせなさを感じるんだけど、いびつなだけれど、痛いほどの愛情を受けていたんだということを、彼女が悟ったからですかね、温かい気持ちになれたのは。

また、前半の希和子視点から描かれていた時にボンヤリとしていた事が、後半でしっかりと描かれているという展開が私的には大満足でした。読み進むにつれ色々なことが明らかになっていくのは、スッキリしていくので良いです音符

映画ではどのように描かれているんだろうなぁ。
永作さんも井上真央ちゃんも、私的にはイメージから外れていないです。
そして、ドラマの時の希和子役を何故か薬師丸ひろこさんだと思い込んでいた私。
思い込んでいたので、小説読んでる時はずっと薬師丸さんが動いていました。
薬師丸さんで、ドラマ見てみたかったなぁ。

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